情報通信分野

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情報通信分野

情報通信に関わる装置・システム技術はITネットワーク社会を支える基盤技術である。それはハードウェア技術とソフトウェア技術を両輪とし、電気・電子・情報・機械工学などの各分野におけるものづくり技術の統合的な成果として発展してきた。わが国がこれらの分野でのものづくり技術において今後も世界のトップランナーであり続けるためには、新たな視座に基づいた新領域の創成と、それらを産業に結びつける技術イノベーションの創出と応用開発が必須である。一方、生体、脳などの機能の解明とその応用にかんする研究は急速な進展をみせており、ものづくり工学と融合することで新しい科学技術領域を形成し、情報通信分野への応用も広がっている。

そこで、情報通信分野では、これまでの各研究分野での蓄積を生かしながら、「ものづくり工学」と「生体および脳工学」との融合をめざすことで、基礎的科学技術の深化とその成果の実用化を最重要課題とした研究を展開する。

このため、以下の三つの領域を形成して研究を推進していく。

エネルギー関連研究領域

新しい半導体デバイスやアクチュエータ、センサーを始めとする“スマートマテリアル”を、エネルギー・情報通信システム技術とコンカレントに融合・応用させ、エネルギーフローと電力変換、アクチュエーション、センシングと信号処理、制御系と機構系の統合化設計、電磁ノイズを含む対環境設計など、一連のテーマを学理に即してトータルに扱う、新しい複合応用領域研究を積極的に推進していく。

脳工学関連研究領域

脳は人間が人間らしく生きるための根源である「心」の基盤であり、その研究は、医学・工学のみならず、人文・社会科学と融合した新しい人間の科学を創出し、これまでの科学の枠組みを変える可能性を秘めている科学的意義の高い分野である。また、脳科学研究は、医療・福祉の向上に貢献できる最も有力な学問分野の一つであるとともに、教育等における活用も期待されるなど、豊かな人間社会を創生する社会的意義の大変高い分野である。
工学に依拠する本学では、例えば、ブレイン・コンピュータ・インターフェースやブレイン・マシン・インターフェースの研究、脳活動の非侵襲計測の工学への展開、脳機能計測によるリハビリテーションエンジニアリングなど、脳科学の成果を工学に生かす「脳工学」を推進していく。

人間中心工学関連研究領域

現在、その良さが実感できるものづくりが大切になってきている。それには、使用者であるヒトを科学して、その本質を知る必要がある。ヒトは五感を駆使して、その良さを感じ取っている。大切なのは、製品そのものではなく、ヒトがそれをどう感じるかである。ものづくりの現場では、感覚に訴える製品が生み出されているが、なぜそれを良いと感じるのか、そのメカニズムが十分に分かっていないのも事実である。そこには、重要なヒントが隠されており、それを解明することは生体科学、脳科学を含むサイエンスの領域である。本領域では、人間を機軸とした工学と科学の融合領域「人間中心工学」を推進していく。